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生きる
い の ち
生命の百景色
ひゃくげしき
AKIRA NANJO PHOTO official site
サンゴ万年の願い


古来より引き継がれてきた 豊かな自然環境は、大きく変化 してきている時代へと突入しています。
古来より、四方を海に囲まれた日本では、海とともにある暮らしが営まれてきました。 八重山においても、サンゴ礁をはじめとする沿岸域の豊かな生態系に支えられ、人々は海と深く関わりながら、その恵みを日常の中で感じてきました。
わずか数十年前まで、沿岸の海には当たり前のようにサンゴが群生し、圧倒的な存在感を放ちながらも、それは特別なものではなく、日常の風景そのものでした。人々はサンゴとともに生き、サンゴ礁が育む魚類や多様な海の恵みによって暮らしを支えられてきました。海とともに生きる営みが、そこには確かに存在していました。しかし近年、地球規模で進行する急激な海洋環境の変化により、受け継がれてきた自然環境は大きな転換期を迎えています。かつて身近にあったサンゴは、人々の生活圏から離れた場所へと棲息域を追われ、その存在は次第に遠いものとなってきています。
島の先輩方は口々に語ります。
「昔の海は本当にすごかった」と、、、。
その言葉の奥には、色鮮やかなサンゴが広がる豊かな海の記憶と、現在との落差への深い嘆きが込められています。
今を生きる私たちは、その記憶を確かに受け継ぎ、過去を知り現在の自然環境と向き合い、その変化を正しく見つめること。そして、この海をどのようなかたちで未来へとつないでいくのかを、真剣に考え行動することが求められているのではないでしょうか。
近年の人間活動による影響で、現在の世界海洋域には膨大な漂流ゴミ(プラスチックごみ等)が漂っています。こうした状況は、過去からの人間史において存在したことがあったでしょうか。
2026年 生命百景色 写真家
南條 明


